THP083  ビーム診断・ビーム制御  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
J-PARC MR におけるイントラバンチフィードバックの2台体制化
Dualize of intra-bunch feedback system in J-PARC MR
 
○岡田 雅之,外山 毅(KEK J-PARC)
○Masashi Okada, Takeshi Toyama (KEK J-PARC)
 
J-PARC MRには2組のストリップライン型キッカーが設置されていて、それぞれ独立に動作させる事が出来る。現在、ニュートリノ実験向けの運転では1組をイントラバンチフィードバック、もう一組をTune測定やインスタビリティモニターとして運用している。 MRでは今後ビームパワーの増強が予定されており、その際にはビームの不安定性も増大しやすくなると予想される。その為それを抑えるためのダンピング機能も強化する必要があり一案としてイントラバンチフィードバックを2台体制にすることを検討している。 その効果を確認する為、今回1台体制と2台体制で入射エラーがダンプされる様子の比較を行った。テストの結果、BPMのデータでは収束の改善が観測されたがビームロスは逆に増えてしまった。BPMが主に見ている低い周波数帯域ではフードバックの効果があったものの高い帯域ではほとんど効果が見られないのがその理由と思われ、現在、その原因について調査を行っている。 本発表ではその結果と対策について発表する。