THP073 電磁石と電源 8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10 |
可搬型電流測定ユニットによるJ-PARC MR主電磁石電源の較正 |
Magnet power supply calibration with a portable current measuring unit at the J-PARC Main Ring |
○三浦 一喜,下川 哲司,大越 隆夫(高エネルギー加速器研究機構),国安 祐(三菱電機システムサービス株式会社),大谷 一史(山九プラントテクノ株式会社),栗本 佳典(高エネルギー加速器研究機構),佐川 隆(ユニバーサルエンジニアリング),内藤 大地,森田 裕一(高エネルギー加速器研究機構) |
○Kazuki Miura, Tetsushi Shimogawa, Takao Oogoe (High Energy Accelerator Research Organization), Yuu Kuniyasu (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd), Kazufumi Ooya (SANKYU PLANT TECHNO CO., LTD.), Yoshinori Kurimoto (High Energy Accelerator Research Organization), Ryu Sagawa (Universal Engineering), Daichi Naito, Yuichi Morita (High Energy Accelerator Research Organization) |
J-PARC MRでは加速器トンネル内に配置された主電磁石をファミリーという単位に分割して電源を割り当て、ファミリー単位で出力電流パターンを制御しているが、偏向電磁石(BM)に関しては、リング内アーク部に配置された電磁石を6分割して6台のBM用電源で共通の出力電流パターンによる運転を行っている。現行の主電磁石電源ではアナログ増幅およびAD/DA変換を含む電子回路を用いて出力電流のフィードバック制御を行っているが、別々の電源で同一出力を行う必要のあるBM電源ではこれら回路素子の個体差により出力電流は電源毎にわずかに異なると予想される。そこで、別途基準とする可搬型DCCTによる電流測定ユニットの構築を行い、同一測定条件下における各電源の出力電流測定を行うことで、各電源における個体差を較正することにした。この較正の効果としては、現行電源間の個体差によるビーム光学系への影響考察や、開発中の主電磁石新電源に対する応用が考えられる。今回、可搬型のDCCTとデジタルマルチメータを用いて出力電流の連続記録を行えるように電流測定ユニットを構築した。本報告では、電流測定ユニットを試験的にJ-PARCで現在稼働中のBM電源に導入した試験結果および、今後の展望を述べる。 |