THP066 電磁石と電源 8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10 |
スケーリングFFAG加速器におけるヨークフリー電磁石の集束力補正機構の開発 |
Development of devices for focusing force correction for scaling FFAG accelerator with return-yoke free magnets |
○和賀 雄飛,米村 祐次郎,有馬 秀彦,上田 光貴,足立 恭介,松浦 浩巳,池田 伸夫(九州大学),森 義治(京都大学) |
○Yuhi Waga, Yujiro Yonemura, Hidehiko Arima, Mitsutaka Ueda, Kyosuke Adachi, Hiromi Matsuura, Nobuo Ikeda (Kyushu University), Yoshiharu Mori (Kyoto University) |
スケーリングFFAG加速器の電磁石において、水平方向の集束力は磁場勾配によって決定される。九州大学では、FFAG加速器の電磁石における水平方向の集束力の補正手法として、電磁石の磁極表面に電流値の異なる複数のコイルを階段状に配置し、磁場勾配を調整する手法を新たに提案し、その開発研究を進めている。本手法は、各コイルの電流値を変更することで、加速器の運転中に集束力の補正量を調節可能という特徴を有している。本研究では階段状コイルによる集束力補正の原理検証や設計手法の妥当性の検証を行うことを目的として、九州大学に設置されている150 MeV FFAG加速器のヨークフリー型電磁石を対象として補正コイルの試作機を開発し、その性能評価のための磁場測定を行った。また、FFAG加速器の電磁石側面に磁極形状に沿って半径ごとに異なる厚さの磁極を追加することで垂直方向の集束力を補正できるということが先行研究によって明らかとなっている。本研究では集束力の調整が容易な補正磁極の開発を行った。本発表では階段状コイルの構造の妥当性および補正磁極の開発の過程で得られた知見について発表する。 |