THP041  粒子源  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
J-PARC負水素イオン源の運転状況
Operation status of the J-PARC H- ion source
 
○大越 清紀,神藤 勝啓,南茂 今朝雄,柴田 崇統,池上 清,高木 昭,上野 彰(J-PARC),滑川 裕矢(日本アドバンストテクノロジー(株)),小栗 英知(J-PARC)
○Kiyonori Ohkoshi, Katsuhiro Shinto, Kesao Nanmo, Takanori Shibata, Kiyoshi Ikegami, Akira Takagi, Akira Ueno (J-PARC), Yuya Namekawa (Nippon Advanced Technology Co.,Ltd.), Hidetomo Oguri (J-PARC)
 
 大強度陽子加速施設(J-PARC)リニアックのセシウム添加高周波駆動型(RF)負水素イオン源は、2014年9月から運転を開始して約3年半が経過した。運転開始当初、本イオン源はピークビーム電流33mAで約700hの運転サイクル(RUN)でビーム供給を行っていたが、徐々に運転サイクル時間を伸ばし、今年のRUN#78(2018年1月~4月)では45mAのビーム条件下で2,080hの連続運転に成功した。本イオン源は、2014年10月にアンテナ破損が1回発生した以降は特に深刻なトラブルはなく、安定に稼働している。 また、J-PARCでは現在、米国SNS (Spallation Neutron Source)施設で開発したRFアンテナを使用しているが、アンテナの自主開発も進めている。昨年、自主開発のアンテナの動作試験を実施し、SNSのアンテナと同程度の性能を得られたことを報告したが、今年3月からはオフラインで耐久性能確認を開始している。 本発表では、J-PARCのRF負水素イオン源の最近一年間の運転実績及び整備状況のほか、自主開発アンテナの耐久性能確認結果等について報告する。