THP033  ビームダイナミクス・加速器理論  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
テーパーXFELのシミュレーション
Simulations on tapered XFELs
 
○尾崎 俊幸(高エネルギー加速器研究機構)
○Toshiyuki Ozaki (KEK)
 
生命分子の構造解明には、テラ・ワット級のXFELが必要である。 現状のXFELから出力アップする方法としてテーパー・アンジュレーターを利用することが提案され、近年、多くの論文がでている。 FELの出力が飽和した後、ビーム・エネルギー減少分とアンジュレーター磁場を、FEL共鳴条件を満たすように維持すると、さらに出力を増加させる事ができる。 この技術は、既に、1984-6年に、ELFの35GHzのFELで、テーパー・アンジュレーターを採用し1GWを達成した。その後、数件の実験がなされたが、短いテーパーである。 LCLS-2-HEでの長いテーパーアンジュレーターのデザインを考察する。その性能は、サイドバンド不安定性により制限される。このビーム不安定性を考察する。