THOL08 加速器応用・産業利用2 8月9日 特別会議室1 11:10 - 11:30 |
QSTにおける先進核融合中性子源(A-FNS)計画 |
Project of advanced fusion neutron source (A-FNS) in QST |
○春日井 敦,粕谷 研一,小林 創,近藤 浩夫,権 セロム,中村 誠,落合 謙太郎,太田 雅之,小栁津 誠,朴 昶虎,佐藤 聡,手塚 勝(量研/六ヶ所) |
○Atsushi Kasugai, Kenichi Kasuya, Hajime Kobayashi, Hiroo Kondo, Saerom Kwon, Makoto Nakamura, Kentaro Ochiai, Masayuki Ohta, Makoto Oyaidzu, Changho Park, Satoshi Sato, Masaru Teduka (QST/Rokkasho) |
我が国の核融合開発戦略を定める「核融合原型炉研究開発の推進に向けて」によるアクションプランでは、ITERで50万kW出力の実証を行う2035年頃までに原型炉建設判断に必要な核融合炉材料の中性子照射試験を行う必要があるとされている。このため2030年頃までに核融合中性子源の設計・建設の完了が求められている。これまで日欧の国際協力として実施してきたIFMIF/EVEDA(国際核融合材料照射施設の工学実証・工学設計活動)で培った知見や研究資産を最大限に有効活用し、量子科学技術研究開発機構六ヶ所核融合研究所において40MeV-125mAの重陽子ビームと液体リチウムターゲットによる先進核融合中性子源(A-FNS:Advanced Fusion Neutron Source)を建設する国内計画が検討されている。A-FNSの第一の目標は核融合炉材料等の中性子照射試験を行うことであるが、その発生強度が従来の加速器型中性子源の約1万倍であることから、核融合炉材料への照射と同時利用が可能であり、医療・産業応用等を含めた多用途利用を考慮した強力中性子源として設計を行う予定である。講演では現在進められつつあるA-FNSの計画について報告する。 |