FSP028  施設現状報告ポスター  8月8日、9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
神奈川県立がんセンターi-ROCKにおける重粒子線治療の現状
Progress report of carbon therapy in i- ROCK
 
○竹下 英里,蓑原 伸一,草野 陽介,松崎 有華(神奈川県立がんセンター)
○Eri Takeshita, Shinichi Minohara, Yohsuke Kusano, Yuka Matsuzaki (KCC)
 
神奈川県立がんセンターの重粒子線治療施設"i-ROCK"では、2015年12月に臨床試験としての治療を開始し、翌2016年2月からは先進医療での重粒子線治療照射を始めた。治療室1〜4の装置コミッショニングは全て無事に終了し、現在は患者件数増加にともなう運用スケジュールの最適化や各種QAの高効率化などについて検討を進めている。肺・肝臓・膵臓などの呼吸性移動をともなう症例については、患者の呼吸波形に同期して照射する、いわゆる呼吸同期照射を用いているが、体外センサーによる呼吸波形監視だけでなく体内にある臓器の動きをリアルタイムにトラッキングする手法についても検証を進めている。呼吸同期照射では、呼吸波形の取得タイミングや、治療計画時にどういったルールで動き量をマージンとして考慮するかなど、さまざまなシステムを含めた総合的なコミッショニングが必要となる。本会では、運用検討の結果を示すとともに施設の現状報告を行う。