FSP026 施設現状報告ポスター 8月8日、9日 大展示ホール 13:10 - 15:10 |
HIMAC加速器の現状報告 (2018) |
Present status of HIMAC (2018) |
○片桐 健,稲庭 拓,岩田 佳之,早乙女 直也,佐藤 眞二,皿谷 有一,高田 栄一,丹正 亮平,野田 悦夫,原 洋介,古川 卓司,村松 正幸,水島 康太,白井 敏之(量研/放医研),川島 祐洋,勝間田 匡,小林 千広,藤本 哲也,若勇 充司(加速器エンジニアリング株式会社) |
○Ken Katagiri, Taku Inaniwa, Toshiyuki Iwata, Naoya Saotome, Shinji Sato, Yuichi Saraya, Eiichi Takada, Ryouhei Tansho, Etsuo Noda, Yousuke Hara, Takuji Furukawa, Masayuki Muramatsu, Kota Mizushima, Toshiyuki Shirai (QST/NIRS), Masahiro Kawashima, Masashi Katsumata, Chihiro Kobayashi, Tetsuya Fujimoto, Mitsuji Wakaisami (AEC) |
放射線医学総合研究所でのHIMAC加速器による重粒子線がん治療は、1994年の開始から今年で24年目を迎え、10000人以上もの患者に治療が適用されてきた。これまでの拡大ビーム法による治療に加えて、複雑な腫瘍形状や治療期間中における腫瘍患部の形状/大きさの変化に柔軟な対応が可能となる3次元スキャニング照射法による治療が2011年5月に開始された。さらに、照射のさらなる高精度化を目指して超伝導ガントリーの開発が行われ、昨年度には治療利用が開始された。これらの照射の高精度化を目指した研究開発に加えて、炭素線だけでなくヘリウム線や酸素線を組み合わせて照射を行うことで、正常組織への線量付与を低減し尚かつ腫瘍への治療効果をこれまで以上に高める強度変調マルチイオン照射法、重粒子線治療装置のさらなる小型化のために超伝導小型シンクロトロンと超伝導小型ガントリーから構成される“量子メス”の研究開発も始められている。本発表ではこれらのR&Dの概要を紹介すると共に、運用の現状を報告する。 |