FROM05  粒子源  8月10日 特別会議室2 10:00 - 10:20
超高速電子顕微鏡用のRF電子銃の開発
Development of new rf gun for ultrafast electron microscopy
 
○楊 金峰,菅 晃一(阪大産研),高富 俊和(高エネ研),樊 寬軍(華中科技大学),照沼 信浩,浦川 順治(高エネ研),吉田 陽一(阪大産研)
○Jinfeng Yang, Koichi Kan (ISIR, Osaka Univ.), Toshikazu Takatomi (KEK), Kuanjun Fan (Huazhong University of science and Technology, China), Nobuhiro Terunuma, Jyunji Urakawa (KEK), Yoichi Yoshida (ISIR, Osaka Univ.)
 
フェムト秒時間領域での原子や分子レベルの超高速構造ダイナミクスの観察は、物質科学研究者の長年の夢であり、新しい物質の創製・機能の発見に重要な役割を果たす。そこで、我々は、フォトカソード高周波(RF)電子銃を用いて極低エミッタンスのフェムト秒電子線パルスを発生し、相対論的エネルギーの超高速電子顕微鏡の開発を推進している。RF電子銃を用いた超高速電子顕微鏡を実現するために、まず、今までの製作し易い矩形型RF電子銃加速空洞から丸型空洞と楕円型アイリスを変更し、新型RF電子銃を設計・製作した。これにより、RFの非線形成分によるエミッタンスの増大を低減し、0.1mm-mradの低エミッタンスフェムト秒電子線パルスの発生に成功した。次に、エネルギー分散の低減、ビーム電流の向上の為に、新たに最高繰返し1kHzの常伝導1.4セルRF電子銃の設計と製作を行っている。本大会では、超高速電子顕微鏡用のRF電子銃の開発、相対論的フェムト秒電子線パルスを用いたイメージングの成果について報告する。