FROL12 ハドロン加速器2 8月10日 特別会議室1 15:10 - 15:30 |
J-PARC COMET実験のための8GeV陽子加速試験におけるビームプロファイル測定 |
Measurement of proton beam profile at 8GeV acceleration commissioning for the J-PARC COMET experiment |
○深尾 祥紀,上利 恵三,秋山 裕信,青木 和也,藤井 祐樹,広瀬 恵理奈,家入 正治,五十嵐 洋一,加藤 洋二,倉崎 るり,三原 智,皆川 道文,森野 雄平,森津 学,武藤 亮太郎,西口 創,里 嘉典,澤田 真也,高橋 仁,田中 万博,冨澤 正人,豊田 晃久,上野 一樹,鵜養 美冬,渡邉 丈晃,山本 剛史,山野井 豊(KEK) |
○Yoshinori Fukao, Keizo Agari, Hironobu Akiyama, Kazuya Aoki, Yuki Fujii, Erina Hirose, Masaharu Ieiri, Youichi Igarashi, Yoji Kato, Ruri Kurasaki, Satoshi Mihara, Michifumi Minakawa, Yuhei Morino, Manabu Moritsu, Ryotaro Muto, Hajime Nishiguchi, Yoshinori Sato, Shin'ya Sawada, Hitoshi Takahashi, Kazuhiro Tanaka, Masahito Tomizawa, Akihisa Toyoda, Kazuki Ueno, Mifuyu Ukai, Hiroaki Watanabe, Takeshi Yamamoto, Yutaka Yamanoi (KEK) |
茨城県東海村にあるJ-PARCでは、2018年1月、2月にCOMET実験のための陽子ビーム加速試験を行った。COMET実験はJ-PARCハドロン実験施設で計画されており、ミュー粒子から電子への(ニュートリノを放出しない)転換事象を探索する。ミュー粒子の崩壊事象を測定するため、ミュー粒子の寿命程度の時間間隔のバンチ状ビームが要求され、測定の背景事象となる反陽子の生成を抑制するために8GeVの陽子ビームエネルギーを選択している。ハドロン実験施設では、これまで30GeVのビームエネルギーで、遅い取り出し(slow extraction、主リング内のビーム粒子をデバンチし、連続ビームとして約2秒かけて少しずつハドロン施設へ取り出す方法)での運転を行ってきた。COMET実験で要求する8GeVのエネルギーかつバンチ形状を保ったままの遅い取り出し(bunched slow extraction)の試験は今回始めて行われ、取り出されたビームは既存のハドロン実験施設一次ビームライン(Aライン)を輸送後、二次粒子生成標的に入射した。また、COMET実験ではバンチ間の残留陽子(extinction)が背景事象の主要な原因となり得るが、その実測定も今回の試験において成された。この発表では、取り出された陽子ビームのエミッタンス測定の結果、およびそれをもとに現在建設中であるCOMET実験用の陽子ビームライン(Bライン)におけるビーム光学について報告し、extinction測定方法についても紹介する。 |