FROL08 ハドロン加速器1 8月10日 特別会議室1 13:40 - 14:00 |
RCNP AVFサイクロトロン施設アップグレードの現状 |
Current status of the upgrade of RCNP AVF cyclotron facility |
○神田 浩樹,福田 光宏,依田 哲彦,友野 大,中尾 政夫,畑中 吉治,齋藤 高嶺,森信 俊平,永山 啓一,鎌倉 恵太,原 周平,Koay Hui Wen,森田 泰之,武田 佳次朗,原 隆文(阪大RCNP) |
○Hiroki Kanda, Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Dai Tomono, Masao Nakao, Kichiji Hatanaka, Takane Saito, Shunpei Morinobu, Keiichi Nagayama, Keita Kamakura, Shuhei Hara, Hui Wen Koay, Yasuyuki Morita, Keijiro Takeda, Takafumi Hara (RCNP, Osaka Univ.) |
大阪大学核物理研究センター(RCNP)ではK140 AVFサイクロトロンと K400リングサイクロトロンが稼働しており、原子核物理学、加速器科学、 情報科学、物性物理学、宇宙物理学、医学等に向けたビームの利用を 推進している。平成29年度より、ビーム強度をこれまでより10倍に増強する 目的で、イオン源およびAVFサイクロトロンのアップグレードを進めてきている。 平成29年度には高輝度量子ビーム供給システム整備としてイオン源の アップグレードの準備を行ってきた。今年度はイオン源のテストベンチを構築し、 高圧化対応、ビーム輸送、制御のテストを実施する。 また、AVFサイクロトロン本体については、2-Dee化のための電極構造及び 共振器の構造、取り出し部の構造についてシミュレーションをベースとした 設計を行ってきたが、今年度は機械設計やプロープ、ピックアップ等を含めた 実際的なデザインに向けて詳細設計を本格化させている。 現行のスケジュールでは平成30年12月より1年間の加速器の停止を予定している。 この期間にサイクロトロン及び建屋の更新作業を実施する。平成31年度末までには これらの更新作業と加速器のコミッショニングを完了し、平成32年度初頭より ビーム供給を開始するというスケジュールで作業を進めている。 この発表では、イオン源、AVFサイクロトロンの更新作業およびユーザーとの 共同で進めているビーム輸送の改良に向けた検討の現状を報告する。 |