WEP008  電子加速器  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
液圧成形による超伝導加速空洞に於けるLorentz Force Detuningの影響の評価
Study of Lorentz force detuning effect of hydroforming SRF cavity
 
○道前 武,山中 将,江並 和宏(KEK)
○Takeshi Dohmae, Masashi Yamanaka, Kazuhiro Enami (KEK)
 
KEKでは液圧成形による楕円形状の超伝導加速空洞の製造研究を行っている。通常、楕円形状空洞のセル間にはLorentz Force Detuningによる空洞の変形を抑えるため、強め輪と呼ばれるリング状の板をはめ込むが、液圧成形による空洞の場合はこれをつけていない。この強め輪のついていない3セルの液圧成形空洞の性能評価を行った結果、加速勾配当たりの周波数変化量が通常の強め輪を用いた同形状の空洞より小さかった。この結果は、空洞製造時に強め輪を省略することによってコストを削減できる可能性を秘めている。性能評価では空洞両端は固定されているため、空洞の伸縮よりも空洞形状自体の変形がこの結果に影響していると考えられる。本研究では、どの様な条件でこの様な結果が得られるのかシミュレーションを用いて調査を行い、強め輪を省略できる可能性を探った。