TUP132  加速器土木・放射線防護  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
HLSでモニターしたSuperKEKB衝突点近傍床レベル変動
TUNNEL LEVEL VARIATION IN THE SUPERKEKB INTERACTION REGION MONITORED BY HLS
 
○川本 崇,増澤 美佳,安達 利一(KEK)
○Takashi Kawamoto, Mika Masuzawa, Toshikazu Adachi (KEK)
 
SuperKEKB加速器では、前身のKEKB加速器の40倍のルミノシティを目指すため、ビーム衝突点の垂直方向ビームサイズを50〜60nmに絞る必要があるが、加速器トンネルのレベル変動はこのような極小ビームサイズでの衝突性能に大きな影響を及ぼす。SuperKEKB加速器トンネルに於ては、その建設時から南アーク部の約500m区間にHLS(Hydrostatic Levelling System)を設置し、トンネルレベルの変動を見てきたが、この衝突点近傍でもレベル変動を観測するため、新たに衝突点を挟む200m区間にHLSを設置し観測を始めた。設置から現在に至るまでの約10ヶ月間で、関東・東北豪雨の影響、衝突点近傍に設置されたコンクリートシールドの影響など、いくつかの興味深い観測結果が得られている。ここではSuperKEKB建設時、及び、この2月から開始したコミッショニング時に得られたHLSのデータについて報告する。