TUP123 加速器応用・産業利用 8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10 |
LLFP 核種核変換処理法に関する加速器ベースの大強度冷・熱中性子源の設計 |
Design of an accelerator-driven system of a high-intensity cold and thermal neutron for transmutation of long-lived fission products |
○久米 世大,福田 光宏,土岐 博,関 亮一,畑中 吉治,依田 哲彦,島田 健司,安田 裕介,森信 俊平,齋藤 高嶺,田村 仁志,鎌倉 恵太,原 周平,Koay Huiwen,山野下 莉那(阪大 RCNP) |
○Toshihiro Kume, Mitsuhiro Fukuda, Hiroshi Toki, Ryoichi Seki, Kichiji Hatanaka, Tetsuhiko Yorita, Kenzi Shimada, Yusuke Yasuda, Shunpei Morinobu, Takene Saitou, Hitoshi Tamura, Keita Kamakura, Shuhei Hara, Huiwen Koay, Rina Yamanoshita (RCNP, Osaka University) |
原子力発電所の使用済み燃料を再処理した際に発生する高レベル放射性廃棄物の処理・処分が社会的問題になっており、次世代への負担を軽減するためにその方法の開発が求められている。本研究では高レベル放射性廃棄物のうち処理法の確立していない LLFP (長寿命核分裂生成物)の 4核種 (Pd-107, Cs-135, Se-79, Zr-93) を対象とした新しい核変換処理法の開発を目指す。複数の加速器を並列化して得られる大強度陽子ビームを重元素ターゲットに照射し、核破砕反応により大強度の中性子束を発生させる。ターゲットの周りには重水などの減速材を配置し、数 barn を超える大きな中性子捕獲反応断面積が得られる冷・熱中性子束を効率よく生成する。そのため、安定性・信頼性に優れる小型高温超伝導加速器群と大強度冷・熱中性子源の概念設計を行い、中性子捕獲反応による核変換量の最大化を目指す。本発表では冷・熱中性子源の構造・サイズを最適化するため、粒子輸送計算コードPHITSを用いたシミュレーション計算を実施し、LLFP核種の核変換率の評価を行った。 |