TUP077  ビーム診断・ビーム制御  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
J-PARC MR におけるエキサイタのキック角のビームによる校正
The Kick Angle Calibration of the Exciter in the J-PARC MR
 
○外山 毅,岡田 雅之(KEK/J-PARC)
○Takeshi Toyama, Masashi Okada (KEK/J-PARC)
 
J-PARC MRでは、横方向のチューン測定、バンチ毎フィードバック、イントラバンチ・フィードバック、および遅い取出しのスピル・リプル改善のための”Transverse RF”用にストリップライン・キッカーを使用している(慣習によりエキサイタと呼ぶ)。2電極で構成され逆相のRFパワーをそれぞれに入力し、水平または垂直方向にキックを行っている。最近はさらに同相RFパワーを入力することにより4極キックを発生させビーム応答試験を行っている。これらのオペレーションには、キック角が重要な量となっている。これまでは設計計算のみを使っていたが、今回、ビームをバースト状の正弦波で2極キックしてビーム応答をBPMにより測定し、2極キック角を導出し、設計計算とほぼ同程度の結果を得た。