TUP067  光源加速器  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
発振型自由電子レーザーの飽和についての考察
Consideration about the saturation for oscillator type free electron lasers
 
○川瀬 啓悟(広大放射光)
○Keigo Kawase (HSRC, Hiroshima Univ. )
 
発振型自由電子レーザー(FEL)は連続した電子バンチ列がアンジュレータと光共振器から構成されるFEL装置で光と相互作用し、光強度を増幅する。光強度が小さい領域(小信号領域)では指数関数的に光は増幅されるが、強度が強くなると飽和し、場合によっては電子ビームへエネルギーを与えるようにもなる。そこで通常、小信号領域から飽和領域において一定である電子の初期状態を、光増幅が進むにつれて変化させることによる飽和の回避可能性を検討し、可能である場合には、実験的に必要な電子ビームパラメータの制御が実施可能かどうかを調査している。本発表では、この発振型FELの増幅における飽和の回避可能性の考察についての現状を報告する。