TUP057  電子加速器  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
光ファイバビームロスモニタとワイヤスキャナ-2
OPTICAL FIBER BEAM LOSS MONITOR AND WIRE SCANNER-2
 
○矢野 喜治,福田 茂樹,道園 真一郎,明本 光生(高エ研)
○Yoshiharu Yano, Shigeki Fukuda, Shinichiro Michizono, Mitsuo Akemoto (KEK)
 
高エネルギー加速器研究機構ではSuperKEKBの運転も始まり電子陽電子入射器にはこれまでより詳細かつ安定なビームを供給する事が要求されている。入射器ではそれらを実現するために様々な準備作業を進めている。ビーム源である電子銃はHER用にエミッタンスの小さなビームを作るRF電子銃、LER用には大強度の安定なビームを作る熱電子銃を採用する事になった。ビームラインの1階をRF電子銃のライン、2階を熱電子銃のラインとし2階建て構造にし下流で合成する方式を取った。新しいビームラインを構築し最初にビームを通す時、ビームラインの各パラメーターが決まるまではビームダクトの何処でビームロスが発生し、何処までビームが来ているかを知ることは非常に重要である。電子銃直後のAセクタに光ファイバを布設し立上げ時のビームロスの様子を観測した。またアーク部及び陽電子ターゲットの前後である1セクタと2セクタにビームロスモニタを布設しビームロスを観測した。また、既設のワイヤスキャナ用センサーを光電子増倍管(PMT)と光ファイバを入れ替えるためにシミュレーションと最適な設置場所の調査を行った。ここでは昨年に続き光ファイバを使ったビームロスモニタとワイヤスキャナについて報告する。