TUP041  粒子源  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
J-PARCハドロンビームライン用回転円板型標的の開発
Development of rotating-disk target for J-PARC Hadron beamline
 
○岩崎 るり,上利 恵三,青木 和也,家入 正治,加藤 洋二,里 嘉典,澤田 真也,高橋 仁,田中 万博,豊田 晃久,広瀬 恵理奈,皆川 道文,武藤 亮太郎,森野 雄平,山野井 豊,渡邉 丈晃(KEK素粒子原子核研究所)
○Ruri Iwasaki, Keizo Agari, Kazuya Aoki, Masaharu Ieiri, Yohji Katoh, Yoshinori Sato, Shin'ya Sawada, Hitoshi Takahashi, Kazuhiro Tanaka, Akihisa Toyoda, Erina Hirose, Michifumi Minakawa, Ryotaro Muto, Yuhei Morino, Yutaka Yamanoi, Hiroaki Watanabe (Institute of Particle and Nuclear Studies, KEK)
 
現在、J-PARCハドロン実験施設では2次粒子生成標的として1次陽子ビーム強度100kW以上の大強度ビームに対応した回転円板型標的の開発を進めている。 これは、円板形状の標的を回転させることにより熱負荷を円周方向に分散させることで、より大強度のビームを受けられるようにするものである。 回転円板の冷却方法として、ヘリウムガスを吹き付けることによる直接冷却式を検討している。 この方法は、直接水冷式と比べると冷却能力(熱伝達率)は落ちるが、トリチウムなどの放射性物質や硝酸といった腐食性物質の発生量が少ない点で有利となる。 しかし、熱伝達率は理論的な算出は困難であるため実験による計測が必要となる。 そこで、冷却能力を評価するための実機形状を模擬した装置を構築し、データの測定を進めている。 本発表では、回転標的システムの概念設計及び回転円板における熱伝達率の測定結果について報告する。