TUOL06  電磁石と電源2  8月9日 国際会議室 10:50 - 11:10
LHC高輝度アップグレード用超伝導磁石の開発(4)- 2mモデル磁石の冷却・励磁試験-
Development of superconducting magnets for LHC luminosity upgrade (4) - test results of the 2m model magnet -
 
○榎本 瞬,菅野 未知央,中本 建志,川又 弘史,岡田 尚起,岡田 竜太郎,東 憲男,荻津 透,佐々木 憲一,木村 誠宏,田中 賢一,大畠 洋克,飯田 真久,菅原 繁勝,高橋 直人(KEK),Musso Andrea,TODESCO Ezio(CERN)
○Shun Enomoto, Michinaka Sugano, Tatsushi Nakamoto, Hiroshi Kawamata, Naoki Okada, Ryutaro Okada, Norio Higashi, Toru Ogitsu, Ken-ichi Sasaki, Nobuhiro Kimura, Ken-ichi Tanaka, Hirokatsu Ohhata, Masahisa Iida, Shigekatsu Sugawara, Naoto Takahashi (KEK), Andrea Musso, Ezio Todesco (CERN)
 
欧州原子核研究機構(CERN)のLHC加速器では高輝度化アップグレードを計画している。高エネルギー加速器研究所(KEK)はCERNとの国際協力の枠組みのもと、ATLAS実験の高性能化に資するため、粒子衝突点近くのビーム分離用超伝導双極磁石(D1)の開発を行っている。磁石は口径150mm、全長7mとなり、超伝導コイルにはNbTi超伝導線を用い、磁場は12kA, 1.9Kで5.6 T、積分磁場長35Tmを公称値としている。 KEKでは、設計検証のために磁石機械長2mのモデル磁石1号機を開発し、2016年4月から6月にかけてモデル磁石の冷却・励磁試験を実施している。磁石は1.9Kまで冷却され、トレーニングクエンチ試験、ヒータークエンチ試験、ならびに回転コイルによる磁場測定を実施した。また並行して、冷却、励磁時の磁石構造体(カラー、ヨーク、シェル)の応力変化をひずみゲージにより観察した。本講演ではそれらの試験結果について報告する。