MOP135  加速器土木・放射線防護  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
ワイヤセンサーと連通管を用いた4mの直線基準とそのステージ
Linear reference stage of 4m using wire sensors and HLS
 
○松井 佐久夫(理研),安積 則義((公財)高輝度光科学研究センター),木内 淳,甲斐 智也(スプリングエイトサービス株式会社)
○Sakuo Matsui (RIKEN), Noriyoshi Azumi (JASRI), Jun Kiuchi, Tomoya Kai (SPring-8 Service Co., Ltd.)
 
 加速器機器の据付アライメント精度として数mで10μm程度が要求される場合、可能な機器を用いるがその校正が重要である。レーザートラッカーも通常の校正は行うが、長期間に及ぶ場合、独立な基準による校正は信頼性を向上させる。又、校正だけでなく新規開発のレーザー+カメラシステムの評価にも活用できる。  大きな3次元測定器は所有していないので4mのレール上のステージをずれ±10μm程度まで調整後実験を行った。  直線からのずれ測定にはオートコリメーターがよく用いられるがロ−リングによる水平変位は測定できない、レーザー干渉計では平行な水平ずれとヨーイングが分離できない、など一長一短があった。又、一時的には正確に測定できても、温度等変化する中で4mで10μm以下の安定を保つのは難しい。そこで測量機器のターゲットを移動ステージに載せ、同時にステージの位置は金属ワイヤと2次元センサーにより測定した。垂れ量は片方の連通管(HLS)をステージ上に設置し補正した。ワイヤはBeCu製Φ0.2mmで、キンクの有無は1本に2個の2次元センサーを40cmずらして設置しチェックした。2mmのワイヤをぶらさげ、センサーの応答も測定した。アライメントに多用されるカーボンのワイヤは軽く、垂れは少ないが撚り線のせいかこれまで見落としていた10ミクロン程度の変動が認められ基準用には使用できなかった。測量機器の評価結果を報告する。