MOP051  粒子源  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
ASTRAを用いた4.5空胴LaB6光陰極高周波電子銃の数値計算
Numerical Simulation of 4.5-cell LaB6-Photocathode RF Gun by ASTRA Code
 
○全 炳俊,紀井 俊輝,大垣 英明(京大エネ研)
○Heishun Zen, Toshiteru Kii, Hideaki Ohgaki (IAE, Kyoto Univ.)
 
京大エネ研では中赤外自由電子レーザの高性能化を達成すべく、4.5空胴高周波電子銃中に設置されたLaB6陰極をUVレーザにより励起し、光電子放出により電子を供給する運転モードについて研究を行っている。この陰極では、光電子放出におけるSchottky効果(量子効率の陰極表面電界依存性)が大きく、Schottky効果を考慮しない数値計算では、実験で観測された発生電荷量のレーザ入射位相依存性を再現する事ができない。そこで、今回、Schottky効果を取り入れた計算が可能な計算コードASTRAを用いて、数値計算を行った。その結果、適切にSchottky効果に関するパラメータを調整する事で、発生電荷量のレーザ入射位相依存性を再現する事に成功した。Schottky効果を考慮に入れた場合と入れない場合との電子ビーム特性の違いなどについても報告する予定である。