FSP027  施設現状報告ポスター  8月8,9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
IFMIF/EVEDA原型加速器の現状
Status of IFMIF/EVEDA Prototype Accelerator
 
○春日井 敦,坂本 慶司,近藤 恵太郎,前原 直,一宮 亮,新屋 貴浩,杉本 昌義(量研機構/六ヶ所),ナスター ホアン,奥村 義和(IFMIF/EVEDA事業チーム),ハイディンガー ローランド,カラ フィリップ(F4E)
○Atsushi Kasugai, Keishi Sakamoto, Keitaro Condo, Sunao Maebara, Ryo Ichimiya, Takahiro Shinya, Masayoshi Sugimoto (QST/Rokkasho), Juan Knaster, Yoshikazu Okumura (IFMIF/EVEDA PT), Roland Heidinger, Philippe Cara (F4E)
 
核融合エネルギーの実現に向けた日欧共同プロジェクトである幅広いアプローチ活動のもとで、国際核融合材料照射施設(IFMIF)の工学設計・工学実証活動(EVEDA)が2007年から実施されている。IFMIF は、核融合炉に用いられる構造材料,機能材料の開発のために、核融合炉に匹敵する大強度の中性子を発生し,候補材料への照射試験を行う施設であって、線形加速器で加速した40MeV/250mA/CW の重陽子ビームを液体リチウムターゲットに照射し、最大20dpa/年以上の高い中性子照射場を作る施設である。 IFMIF の工学実証における最大の課題が重陽子大電流線形加速器である。現在青森県六ケ所村の量子科学技術研究開発機構六ヶ所核融合研究所で、2019年末のプロジェクト完了を目指し原型加速器の据付調整が進行中である。現在までに100keV-140mAの重陽子入射器の試験を完了し、後段の9.8mの長尺RFQ、MEBT、ビーム診断系、ビームダンプ、175MHz-1.6MW-CWの高周波源の据付調整を行っているところである。イタリアINFNレニャーロ研究所が製作したRFQ、スペインCIEMATが担当したMEBT及び診断系については、既に六ヶ所サイトに搬入済みであり、2016年度はRFQまでのビームコミッショニング(5MeV-130mA)を開始するとともに、超伝導加速器モジュールの組み立て、液体ヘリウムを供給するクライオプラントの設置に着手する予定である。