SUP114 ポスターセッション2 8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00 |
測量網を用いた加速器のアライメント評価における誤差見積もり |
Error estimation for accelerator alignment using surveying network |
○久米 達哉,長橋 進也,上田 明,原田 健太郎,中村 典雄(KEK) |
○Tatsuya Kume, Shinya Nagahashi, Akira Ueda, Kentarou Harada, Norio Nakamura (KEK) |
加速器のアライメント評価では、その取扱いの容易さからレーザトラッカなどの光学式測量機が広く用いられている。これらの測量機の中には数100 mの測定可能範囲を持つものもあるが、実際の加速器のアライメント評価では、空気揺らぎや反射ターゲットの取扱いの問題、さらに、加速器の形状や障害物などにより、評価可能な範囲が数10 m程度に制限されることが多い。そのため、100 mを超える規模の大型加速器のアライメント評価では、部分的に重なり合う数10 m程度の複数の領域からなる測量網を作り、共通する領域の測量値をもとに、得られた測量結果をつなぎ合わせるような手法が用いられている。我々は、このような手法において、部分的に重なり合う複数の測量結果をつなぎ合わせる操作が、複数の形状をつなぎ合わせることで、より大きな形状評価を可能とするスティッチングによる形状連結に相当するものと考え、スティッチングにおける誤差伝播モデルを適用することで、アライメント評価における誤差を解析的に見積もった。ここでは、分割された一回の測量範囲、測量点間隔、重なり部分の割合をパラメータとして、測定長に比例する誤差成分や環閉差の振り分けを考慮することで、より高精度な誤差見積もりの実現を目指した。 |