SUP106 ポスターセッション2 8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00 |
回転ガントリー用超伝導電磁石の設計及び磁場測定 |
Design of superconducting magnets for a rotating-gantry and magnetic field measurements |
○鈴木 伸司,岩田 佳之,野田 耕司,白井 敏之,古川 卓司,藤田 敬,正田 光一,森 慎一郎,水島 康太,原 洋介(放医研),新井 弘樹,藤本 哲也(AEC),折笠 朝史,高山 茂貴,長本 義史,矢澤 孝(東芝),荻津 透(KEK),雨宮 尚之(京大工),尾花 哲浩(核融合研) |
○Shinji Suzuki, Yoshiyuki Iwata, Koji Noda, Toshiyuki Shirai, Takuji Furukawa, Takashi Fujita, Kouichi Shouda, Shinichiro Mori, Kouta Mizushima, Yosuke Hara (NIRS), Hiroki Arai, Tetsuya Fujimoto (AEC), Tomofumi Orikasa, Shigeki Takayama, Yoshifumi Nagamoto, Takashi Yazawa (TOSHIBA), Toru Ogitsu (KEK), Naoyuki Amamiya (Faculty of Engineering, Kyoto University), Tetsuhiro Obana (NIFS) |
重粒子線がん治療において、高度な照射治療を目的とした重粒子照射装置である小型超伝導回転ガントリーの設計・製作が現在進行中である。回転ガントリーは0度から360度とあらゆる角度からの重粒子ビーム照射を可能とし、これまでの固定ポートを用いた治療よりも精度の高い照射治療が可能となる。現在、炭素線回転ガントリーはドイツハイデルベルグに唯一存在するが、その総重量は600トン以上と報告されている。我々は回転ガントリーの小型軽量化のため、偏向電磁石に二重極成分と四重極成分を独立に励磁可能な超伝導電磁石を設計し、製作を進めている。回転ガントリーの半径は約5.5m、全長は約13m、重量はおよそ200トン台となり、陽子線回転ガントリーと同等の大きさになる。また、この回転ガントリーでは三次元スキャニング照射法を用いた治療が行われる。スキャンされたビームを超伝導電磁石で輸送し、治療照射を行うことから、超伝導電磁石には高い磁場均一度が求められる。本研究では、回転ガントリーの小型化に大きく貢献している超伝導電磁石の磁場分布を精度良く測定した。測定では複数のホール素子を用い、電磁石の中心軌道に沿わせたレール上を移動させながらホール電圧を測定することにより磁場分布を導出した。本発表では、このガントリー用超伝導電磁石の設計・製作及び精密磁場測定を中心に報告を行う。 |