SUP086  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
J-PARCリニアック制御信号分配システムの改造
Upgrade of Control Signal Distribution System at J-PARC Linac
 
○二ツ川 健太,穴見 昌三,小林 鉄也,方 志高,福井 佑治,道園 真一郎(高エネルギー加速器研究機構),伊藤 雄一,菊澤 信宏,佐藤 文明,篠崎 信一(日本原子力研究開発機構),鈴木 隆洋(三菱電機システムサービス株式会社)
○Kenta Futatsukawa, Shozo Anami, Tetsuya Kobayashi, Zhigao Fang, Yuji Fukui, Shinichiro Michizono (KEK), Yuichi Ito, Nobuhiro Kikuzawa, Fumiaki Sato, Shinichi Shinozaki (JAEA), Takahiro Suzuki (Mitsubishi Electric System & Service Co. ,Ltd)
 
J-PARC加速器全体のタイミングシステムとして, 12MHzクロック, 50Hzトリガ, タイプコードと呼ばれる制御ワード信号の3種類の信号が使用されている。それらの信号は, 中央制御室で生成され, 光信号で各加速器施設に分配される。リニアックでも, 地上部のクライストロンギャラリの上流部で各信号を受け取り, そこで分岐され, 各ステーションに分配される。ただし, ここでの分岐・分配システムは, 光信号をO/Eモジュールで受信して電気信号に変換し, FANOUTモジュールを使用して電気的に分岐, それの信号をE/Oモジュールで再度光信号に変換して各ステーションに分配するという非効率的な構成となっていた。ここでは, 多大なモジュール数を必要としたために度々の故障事例があり, 隣には温度に敏感なLLRFのラックが納入されていたこともあり排熱などが問題になった。そこで, 2013年の夏季シャットダウン中に光アンプと光カプラを使用したシステムを導入する予定である。この導入によりシンプルなシステム構成となり, トラブル数を低減できると期待できる。