SUP078 ポスターセッション2 8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00 |
J−PARCリニアックにおけるビームロス陽子の角度分布 |
Angular Distributions of Beam Loss Protons at J-PARC Linac |
○佐甲 博之(原子力機構 J−PARCセンター),丸田 朋史(KEK J−PARCセンター),三浦 昭彦(原子力機構 J−PARCセンター) |
○Hiroyuki Sako (JAEA J-PARC Center), Tomofumi Maruta, Akihiko Miura (KEK J-PARC Center) |
J-PARCリニアックではACS(Annular-Coupled Structure linac)部において最大量のビームロスが観測されている。このビームロスはH-ビーム粒子がビームダクト内の残留ガスにより電離しH0となりこのH0がダクト壁を透過し、透過時にさらに電離してH+として観測される。我々はこのH+を荷電粒子の飛跡として再構成するために、4mm角(または直径4mmの丸型)のシンチレーションファイバ16本から構成される64mmx64mmの面積のシンチレーション検出器を8面並べた検出器を開発した。これらの検出器は垂直位置測定用4面、水平位置測定用4面からなり、それぞれ2面はビーム上流側、残りの2面はビーム下流に設置し、上流側と下流側の距離を1.5mとることにより飛行時間を測定し、陽子を識別する。さらに上流側4面、下流側4面はそれぞれ水平、垂直位置をステッピングモータにより移動可能である。 2012年10月より2013年5月まで陽子飛跡の角度分布を測定したデータに基づき、角度分布の解析結果を報告する。 |