SUP060  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
ニュースバルへの垂直キッカーシステム導入
Fast verticak kicker system of NewSUBARU
 
○庄司 善彦(兵庫県立大),満田 史織,中西 辰郎,皆川 康幸,竹村 育浩(高輝度光科学研究センター)
○Yoshihiko Shoji (University of Hyogo), Chikaori Mitsuda, Tatsurou Nakanishi, Yasuyuki Minagawa, Yasuhiro Takemura (JASRI)
 
JASRIで開発した高速キッカー電源を用いた、垂直キッカーシステムをNewSUBARUに設置した。  直接の設置目的は、クロマティシティー変調との併用で、バンチ内に垂直方向の空間構造を作る事である。この空間構造は、構造に対応した時間波形のコヒーレント放射を発生する。この用途以外にも、垂直方向のリングパラメーターの計測など、様々な用途が期待される。  キッカーの時間波形は全幅約500nsハーフサインである。リング一周が396nsなので、リングのほぼ全周にわたってsingle kickとなる。出力は最大充電電圧1kVに対して150Aである。キッカー電磁石は空芯タイプで、長さ約280mm、実質1ターン(並列2ターン)である。  2012年にリングにセラミックダクトを設置し、時間幅約1μsのキッカー電源を使っていたが、2013年始めに現電源にアップグレードした。  キッカー波形はピックアップコイルでモニターする一方、キッカーによるビーム振動をICCD gated cameraで観測し、時間幅の確認、キッカータイミングの調整などを行った。  このシステムは、現在R&Dに使用中である。