SUP054  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
spring-8 1GeV 線型加速器モジュレータ電源の現状
Present status of modulator of SPring-8 1-GeV linac
 
○小林 利明,出羽 英紀,馬込 保,谷内 努,鈴木 紳介,水野 明彦,柳田 謙一,花木 博文(公財)高輝度光科学研究センター)
○Toshiaki Kobayashi, Hideki Dewa, Tamotsu Magome, Tsutomu Taniuchi, Shinsuke Suzuki, Akihiko Mizuno, Kenichi Yanagida, Hirohumi Hanaki (JASRI/SPring-8)
 
SPring-8線型加速器では、省エネ化のためにモジュレータ電源の低繰り返し運転を実施している。モジュレータ電源は昨年8月より10Hzから4Hzの運転(蓄積リング2Hz, ニュースバルリング2Hz 計4Hz)に変更しており、省エネに対応した運転にとなっている。モジュレータ電源の低繰り返し運転を可能にしたダブルパルス化運転により、低繰り返しでも、それ以前のPFNコンデンサからのリークが少ないタイミングでサイラトロンが動作するためリーク電流がむしろ10Hz運転時より低下し、同じPFN電圧に設定とするとクライストロンrf パワーが増加した。モジュレータ電源のダブルパルス運転化に伴うモジュレータのfaultは増加していないが、経年劣化しているPFN電圧プローブの新規製作品に1台交換し、PFN電圧の安定度を監視している。プローブ交換後の安定度に問題がなければ、今後残りの12台を開発した高電圧プローブに置き換えていく。また更なる モジュレータ電源安定化のために、長期的に電圧安定度が悪いサイラトロンヒータ・リザーバ電源を直流化を行って安定化する試験を行っており、2台のモジュレータ電源に組み込み、長期動作試験を行っている。これらについても状況等を報告する。