SUP052  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
325MHz 大電力クライストロンの開発
Development of a 325MHz high power klystron
 
○田中 敏文,林 健一,大久保 良久(東芝電子管デバイス株式会社)
○Toshifumi Tanaka, Kenichi Hayashi, Yoshihisa Okubo (Toshiba Electron Tubes & Devices Co., Ltd.)
 
東芝電子管デバイス(株)では中国ADS計画向けのクライストロンとして周波数325MHzの連続波出力600kWのクライストロンの開発を行っている。本クライストロンの開発はJ−PARC向け324MHzでピーク出力3MWのパルスクライストロンE3740Aを基本とし、動作点の最適化による相互作用部の設計変更ならびに連続波動作のためのコレクタやビームトンネル部の冷却強化の設計変更により行っている。電子銃部や出力回路は設計検討の結果E3740Aの構造からの小変更で対応しており実績のある構造を採用した。コレクタは強制水冷型とすることでRF入力無しで動作可能としながら従来の500MHzクライストロンE3732のコレクタより大幅の減容とした。本クライストロンの試作1本目は2013年5月に工場での評価試験を行い、出力614kWで動作効率62%の連続波動作を確認した。今回はクライストロンの設計と動作試験結果について報告する。