SUP050 ポスターセッション2 8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00 |
1.2MW CW 大電力用ウォーターロードの開発 |
Development of cylindrical-type 1.2 MW CW high power water-load for super kekb |
○渡邉 謙,西脇 みちる,海老原 清一,可部 農志,丸塚 勝美(高エネルギー加速器研究機構),三浦 厚,川根 祐輔(日本高周波株式会社) |
○Ken Watanabe, Michiru Nishiwaki, Kiyokazu Ebihara, Atsushi Kabe, Katsumi Marutsuka (High Energy Accelerator Organization), Atsushi Miura, Yusuke Kawane (Nihon Koshiha Co. Ltd.) |
KEKで現在建設中のSuperKEKB加速器は電子陽電子を用いたダブルリングコライダーである。主リングに用いられる高周波源は周波数508.9MHz、最大出力1.2MW CWのクライストロン(Toshiba E3732、E3786)であり、発生させた大電力を安全に吸収されるために大電力用のウォーターロードが用いられている。本報告で述べる大電力用ウォーターロードは、現在開発中の円筒型水タンクを有するモデルであり、高周波窓周辺の表面電流分布の低減による局所的な発熱の抑制、水タンクにおける圧力損失の低減による全揚程の改善および高周波窓近傍の水流の改善による冷却効率の向上を目的として設計されており、既存の角型モデルと比較して、さらなる高性能化が期待される。なお、高周波電力の吸収体には市水を用いる。SuperKEKB加速器ではビーム電流増加に伴い、主リングのRFステーションの増強を行っている。特に大穂地区D4、D5電源棟では大電力用ウォーターロードを計14台必要としており、本機はそれに割り当てる。本報告では、2012年度に製作された4台の円筒型ウォーターロードの設計および大電力試験の結果について述べる。 |