SUP029  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
フェムト秒時間分解電子顕微鏡におけるビームダイナミクスの研究
Beam Dynamics Study in Femtosecond Time-resolved Electron Microscopy
 
○李 亮,仲西  琢己,楊  金峰,吉田  陽一(阪大産業)
○Liang Li, Takumi Nakanishi, Jinfeng Yang, Yoichi Yoshida (ISIR, Osaka University)
 
阪大産研では、フォトカソードRF電子銃を用いた時間分解電子顕微鏡の開発を行い、フェムト秒時間とナノメートル空間領域での構造変化ダイナミクスの研究を推進している。この高時空間分解能を実現するためには、高輝度電子ビームの発生が必要である。本研究では、RF電子銃と電子顕微鏡内にビーム輸送における空間電荷効果をモデル化し、シミュレーションを通して、RF電子銃における熱エミッタンス、RFと空間電荷効果によるエミッタンスの増大を定量化する。シミュレーションは、General Particle Tracer(GPT)を用いる。そのために、ビーム特性(ビームエミッタンス、パルス幅、エネルギー分散など)とRF加速電圧、照射レーザーのスポット径、電荷量など)の依存性を計算し、電子顕微鏡の測定における空間電荷効果によるビーム特性の影響を評価した。本大会では、シミュレーションの結果、電子顕微鏡におけるエミッタンスの測定、そしてシミュレーションとの比較について報告する。