SUOS03  電子加速器2/光源加速器2  8月4日 シンポジオン会議室 10:50 - 11:10
27 MHz電子ビームによるTHz-FEL発生試験
Study of THz-FEL with 27 MHz electron beam operation
 
○川瀬 啓悟,末峰 昌二,加藤 龍好,入澤 明典,藤本 將輝,大角 寛樹,矢口 雅貴,船越 壮亮,堤 亮太,古川 和弥,久保 久美子,徳地 明,磯山 悟朗(阪大産研)
○Keigo Kawase, Shoji Suemine, Ryukou Kato, Akinori Irizawa, Masaki Fujimoto, Hiroki Osumi, Masaki Yaguchi, Sousuke Funakoshi, Ryouta Tsutsumi, Kazuya Furukawa, Kumiko Kubo, Akira Tokuchi, Goro Isoyama (ISIR, Osaka Univ. )
 
大阪大学産業科学研究所では、Lバンドライナックを用いてTHz領域の自由電子レーザーの研究を実施している。現在のところ、電子銃からDCビームを入射し、108 MHzのサブハーモニックバンチャーで9.2 nsごとのパルスを生成し、FELビームラインへビームを供給している。しかしながら、FEL光共振器の光往復間隔は37 nsで、FEL光パルスとしては4パルスが独立に生成されている。FELゲインは電子ビームのバンチ電荷に依存するが、加速管におけるビームローディングはすでに大きく、単純に入射電流を上げても大きなゲイン増大は望めない。そこで、現在バンチ電荷を増大するために電子銃の駆動を27 MHzでバースト動作させることにより、平均ビーム負荷は現状を保ったままバンチ電荷を4倍にすることを進めている。これにより、回折損失が大きくなるより長い波長領域まで発振波長を拡張することが期待できる。本発表では、この27 MHz電子ビームの生成と加速、そしてこのビームを用いたTHz-FEL発生についての現状を報告する。