SUOS02  電子加速器2/光源加速器2  8月4日 シンポジオン会議室 10:30 - 10:50
量子ビーム基盤技術開発プログラムにおけるSTF加速器でのX線生成実験報告
X-ray generation experiment in STF accelerator on quantum beam technology program
 
○清水 洋孝,明本 光生,Alex Aryshev,荒木 栄,加古 永治,福田 将史,福田 茂樹,原 和文,早野 仁司,本田 洋介,本間 輝也,片桐 広明,小島 裕二,近藤 良也,久保 浄,黒田 茂,松本 利広,松下 英樹,道園 真一郎,三浦 孝子,三好 敏善,両角 祐一,内藤 孝,仲井 浩孝,中島 啓光,中西 功太,野口 修一,奥木 敏行,大森 恒彦,佐伯 学行,阪井 寛志,佐藤 昌人,設楽 哲夫,宍戸 壽郎,竹中 たてる,田内 利明,照沼 信浩,土屋 清澄,梅森 健成,浦川 順治,山口 誠哉,山本 明,山本 康史,矢野 喜治,渡邉 謙(高エネ研),坂上 和之(早稲田理工学部),細田 誠一,飯島 北斗,栗木 雅夫(広島大先端研),磯山 悟朗,加藤 龍好,川瀬 啓悟(阪大産研),倉本 綾佳,Mathieu Omet,Arpit Rawanka(総研大),Yan You(清華大)
○Hirotaka Shimizu, Mitsuo Akemoto, Aryshev Alex, Sakae Araki, Eiji Kako, Masafumi Fukuda, Shigeki Fukuda, Kazufumi Hara, Hitoshi Hayano, Yosuke Honda, Teruya Honma, Hiroaki Katagiri, Yuuji Kojima, Yoshinari Kondo, Kiyoshi Kubo, Shigeru Kuroda, Toshihiro Matsumoto, Hideki Matsushita, Shinichiro Michizono, Takako Miura, Yoshiyoshi Miyoshi, Yuuichi Morozumi, Takashi Naito, Hirotaka Nakai, Hiromitsu Nakajima, Kota Nakanishi, Shuuichi Noguchi, Toshiyuki Okugi, Tsunehiko Omori, Takayuki Saeki, Hiroshi Sakai, Masato Sato, Tetsuo Shidara, Toshio Shishido, Tateru Takenaka, Toshiaki Tauchi, Nobuhiro Terunuma, Kiyosumi Tsuchiya, Kensei Umemori, Junji Urakawa, Seiya Yamaguchi, Akira Yamamoto, Yasuchika Yamamoto, Yoshiharu Yano, Ken Watanabe (KEK), Kazuyuki Sakaue (Waseda Univ.), Seiichi Hosoda, Hokuto Iijima, Masao Kuriki (Hiroshima Univ.), Goro Isoyama, Ryukou Kato, Keigo Kawase (Osaka Univ.), Ayaka Kuramoto, Omet Mathieu, Rawanka Arpit (SOKENDAI), You Yan (Tsinghua Univ.)
 
量子ビーム基盤技術開発プログラムに基づく「超伝導加速による次世代小型高輝度光子ビーム源の開発」として昨年度までKEK-STFにおいて行われたX線生成実験結果を報告する。この開発プログラムでは、KEK-STF棟内に建設された、L-band 9-cell の超伝導加速空洞を含む直線型電子加速器で40MeVにまで加速された電子ビームと、laser 蓄積装置内で高強度化されたlaser pulseとを正面衝突させる事により、数十keV程度の軟X線を毎秒1010個(10% Bandwidth)程度生成する事を目標とした実験である。加速器としては、近い将来に建設が始まる事が期待されるILCにおいて用いられる超伝導空洞をDRFSドライブ方式により電子ビーム加速に成功(40MeV / 1ms bunch length / 5Hz operation)し、日本におけるILC実現に必要とされる加速器建設技術の実証がなされた。又、逆Compton散乱を介したX線生成に必要となる衝突用レーザーに対しても、これまで用いられてきた2枚鏡の光共振器に替えて、平面状に4枚の鏡を配置した共振器形状を採用した結果として、生成される線量を増加させるべく電子線との衝突角度を0度にした正面衝突を実現させる事が出来た。これらのレーザー蓄積技術も、ILCにおけるオプションである光子・光子衝突器への応用に役立つものと期待されている。この発表ではSTF加速器を使った衝突実験で得られた結果を、加速器設備とレーザー蓄積装置の開発・運転の状況と併せて報告する予定である。