SUOS01 電子加速器2/光源加速器2 8月4日 シンポジオン会議室 10:10 - 10:30 |
東北大学1.2 GeVブースターシンクロトロン復旧の現状 |
Current status of reconstruction of the 1.2 GeV booster synchrotron at Tohoku University |
○日出 富士雄,柏木 茂,柴崎 義信,高橋 健,長澤 育郎,南部 健一,武藤 俊哉,濱 広幸(東北大学電子光理学研究センター) |
○Fujio Hinode, Shigeru Kashiwagi, Yoshinobu Shibasaki, Ken Takahashi, Ikuro Nagasawa, Kenichi Nanbu, Toshiya Muto, Hiroyuki Hama (Electron Light Science Centre, Tohoku University) |
東北大学電子光理学研究センターでは,東日本大震災からの復旧作業が進行している.大きな損傷を受けた1.2 GeV電子シンクロトロンにおける主な改修は,1)パターン運転用電磁石電源の更新,2)入射用パルス電磁石電源の更新及び3)性能向上を目指した機能複合型四極電磁石による六極磁場の導入,の3点である.このシンクロトロンは震災前には主として制動放射による高エネルギーガンマ線の生成に利用されてきたが,今回の改修を契機に今後も高度化を進め,将来は光源リングとしての利用も目指している.昨年度末までに電源の設置・調整や電磁石のアラインメント,真空システムの再稼働が終了しており,更新した制御システムのプログラム開発も並行して進めながら,2013年5月よりシンクロトロンのビーム運転を開始した.その後,6月中旬には入射エネルギー 90 MeV でのビームのRF捕獲に成功し,本年下半期の共同利用運転の再開を目指して,目下ビーム調整を進めている.発表では,更新した電源や電磁石の性能評価,試験運転におけるビームの現状について報告する予定である. |