SSFP24  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
東北大学電子光理学研究センターの加速器の現状
Present status of accelerators in Electron Light Science Centre, Tohoku University
 
○南部 健一,柏木 茂,日出 富士雄,柴崎 義信,武藤 俊哉,長澤 育郎,高橋 健,濱 広幸(東北大学電子光理学研究センター)
○Kenichi Nanbu, Shigeru Kashiwagi, Fujio Hinode, Yoshinobu Shibasaki, Toshiya Muto, Ikuro Nagasawa, Ken Takahashi, Hiroyuki Hama (Electron Light Science Centre, Tohoku University)
 
東日本大震災により電子光理学研究センターの電子加速器は壊滅的な被害を受けた。特に被害が大きい300MeVリナックについては完全復旧を断念し、RI製造実験に使用していた低エネルギー部のみ復旧することにし、1.2GeVブースターシンクロトロンへのビーム入射専用のリナックを新設することにした。震災の被害は加速に留まらず建屋、空調設備、排水設備にも及び、そのままでは機器の設置が困難であったため、最初に設備関係の復旧作業に着手した。2012年の9月に建屋や空調設備の修繕作業が完了し、2012年11月より、入射用リナックの設置を皮切りに機器の設置作業が開始された。順次機器の設置・調整作業が行われ、2013年2月には更新したシンクロトロン電源の調整を終え、一連の復旧作業が完了した。現在2013年後期からの共同利用開始を目指して加速器のコミッショニングを進めている。本報告では、加速器施設の復旧・復興に向けての取り組みと現状について報告する。