SSFP22  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
日大LEBRA電子リニアックの現状と光源利用
Status of Electron Linac Operation and Application of Light Source at LEBRA in Nihon University
 
○野上 杏子,早川 建,田中 俊成,早川 恭史,境 武志,中尾 圭佐,稲垣 学(日大量科研),佐藤 勇(日大総科研),榎本 收志,大澤 哲,福田 茂樹,設楽 哲夫,古川 和朗,道園 真一郎,土屋 公央,吉田 光宏(KEK 加速器研究施設),山本 樹(KEK 物質構造研究所)
○Kyoko Nogami, Ken Hayakawa, Toshinari Tanaka, Yasushi Hayakawa, Takeshi Sakai, Keisuke Nakao, Manabu Inagaki (LEBRA, Nihon University), Isamu Sato (ARISH, Nihon University), Atsushi Enomoto, Satoshi Ohsawa, Shigeki Fukuda, Tetsuo Shidara, Kazuro Furukawa, Shinichiro Michizono, Kimichika Tsuchiya, Mitsuhiro Yoshida (KEK Accelerator Laboratory), Shigeru Yamamoto (KEK Institute of Materials Structure Science)
 
日本大学電子線利用研究施設(LEBRA)における2012年度の125MeV電子リニアックの稼働日数は、主に自由電子レーザー(FEL)とパラメトリックX線(PXR)発生を目的に171日であった。2台のクライストロンヒーター電圧印加時間は1739時間、モジュレーター高圧印加時間は1552時間、ビーム加速時間は1143時間であった。リニアック電子銃のバーストモードビームの引き出しが可能となってからは、通常のマクロパルスモードとバーストモードの重畳加速による高いFEL発振強度を利用した実験が多く行われている。この間、引き出された電子ビームのエミッションが不安定になってきたことから、電子銃のカソードの劣化を疑い交換したが、グリッドパルスカプラーの絶縁同軸ダミーロードで絶縁不良が起きていたのが原因だった。また、重畳加速モードではエミッションがカソード交換前に比べてパルス内減衰が顕著になっているが、カソードの特性に問題があると考えられる。光源に関して、LEBRAにおいて最も曲率半径が小さい(R=3.5m)FEL共振器ミラーへの更新、ターゲット結晶にダイヤモンド使用したPXR発生試験を行った。さらに、産業技術総合研究所とともにTHz光源を利用するための整備も行っている。