SSFP21  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
大阪府大放射線研究センターの加速器利用研究の現状
Status of the research activities using accelerators in Radiation Research Center, OPU
 
○奥田 修一,谷口 良一,宮丸 広幸,小嶋 崇夫,岡 喬(阪府大)
○Shuichi Okuda, Ryoichi Taniguchi, Hiroyuki Miyamaru, Takao Kojima, Takashi Oka (Osaka Prefecture Univ.)
 
大阪府立大学(OPU)地域連携研究機構の放射線研究センターは、大阪府立放射線中央研究所の発足から、2013年で54年目をむかえた。加速器とその照射システムは、基礎研究のために多目的利用ができることが特徴で、γ線照射施設および非密封RI施設と合わせ、総合的放射線科学研究のため内外に開かれた施設として継承されてきた。このような施設を活用した実践教育を特徴とする「量子放射線系専攻」が、2013年度に大学院工学研究科に新たに設置された。センターの教員が担当し、量子ビーム科学研究の進展と人材育成をめざす。16 MeV Sバンド電子ライナックは、放射化物の取扱いに関する法令改正に伴う変更が加えられた。独自に開発した超微弱ビームやTHz放射などの新しい量子ビームの開発研究を行っている。600 keVコッククロフト・ウォルトン電子加速器は、JAXAとの共同研究として行っている人工衛星用太陽電池の照射試験で、新たな知見が得られている。3 MeV(He)タンデムイオン加速器は、RBS、PIXEなどへの利用のために主に高圧発生部の整備が行われている。2013年度KEK大学等連携支援事業により、主としてパルス特性を特徴とする、電子・イオン加速器による総合的な分析システムを整備し、教育研究に活用する。