SSFP19 施設現状報告ポスター常設展示 8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00 |
群馬大学重粒子線医学センターの現状報告 |
Present Status of Gunma University Heavy Ion Medical Center |
○想田 光,山田 聡,金井 達明,遊佐 顕,田代 睦,島田 博文,久保田 佳樹,松村 彰彦,齋藤 明登,鳥飼 幸太,藤本 哲也(群大重粒子センター),竹下 英里(神奈川県立がんセンター) |
○Hikaru Souda, Satoru Yamada, Tatsuaki Kanai, Ken Yusa, Mutsumi Tashiro, Hirofumi Shimada, Yoshiki Kubota, Akihiko Matsumura, Akito Saito, Kota Torikai, Tetsuya Fujimoto (GHMC), Eri Takeshita (Kanagawa Cancer Center) |
群馬大学重粒子線医学センターでは、普及型炭素線治療装置による最大400MeV/uの炭素ビームを用いて2010年3月から癌患者に対する治療照射を行い、2013年4月30日までに累計651名の治療を遂行した。また、2013年1月からは積層原体照射による治療を開始して適応症例を広げ、2013年度は年間治療人数450人を予定している。加速器の運転状況は、ビーム電流安定化のためにイオン源のガス流量および入射器のRFパワーの調整を必要としているが、おおむね安定した状態を保っている。イオン源においては、放医研と協力してテストベンチにおいて酸素エージングの効果を調査している。シンクロトロンにおいては、加速取り出しに伴う出射点での位置と角度の変動を抑制するよう、HEBT軌道測定を元に補正を行う[1]とともに、ビーム径を拡大することで狭いRF掃引幅で取り出し効率を向上する試験を行っている[2]。三菱電機及び放医研の協力も得て行っている第4照射室でのスキャニング照射については、ビームのサイズ変動および位置変動を抑制することで、取り出しRF掃引幅半分の条件では10x10cmの平面均一照射で平坦度±1%が得られており、本年度中に3次元の球形均一照射を実現できるように改良を進めている。 [1] K. Torikai et al. In this proceedings. [2] T. Fujimoto et al. In this proceedings. |