SSFP09  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
理研重イオンリニアックの現状報告
Present Status of RILAC
 
○池沢 英二(理研仁科加速器研究センター),大木 智則,藍原 利光,山内 啓資,小山田 和幸,田村 匡史,遊佐 陽(住重加速器サービス株式会社),内山 暁仁,渡邉 裕,加瀬 昌之,上垣外 修一(理研仁科加速器研究センター)
○Eiji Ikezawa (RIKEN Nishina Center), Tomonori Ohki, Toshimitsu Aihara, Hiromoto Yamauchi, Kazuyuki Oyamada, Masashi Tamura, Akira Yusa (SHI Accelerator Service Ltd.), Akito Uchiyama, Yutaka Watanabe, Masayuki Kase, Osamu Kamigaito (RIKEN Nishina Center)
 
理研仁科加速器研究センターの理研重イオンリニアック(RILAC)は、周波数可変型線形加速器であり、前段入射器のFC-RFQ、主加速器のRILAC、ブースターのCSM、及び18GHz-ECRイオン源で構成されている。最大加速エネルギーは、5.8 MeV/nucleonである。 1981年に単独運転での各種実験へのビーム供与を開始した。この加速器は、これまでに様々な改良をするとともに、老朽化対策を実施し、33年目となる今日まで、この加速器を最上の状態に維持し続けてビーム供与している。 単独運転としては、主としてリニアック実験室のe3実験ラインで超重元素探索関連の実験が2002年からに行われている。2012年8月には、この実験において113番元素の3例目の合成に成功した。我々はこの実験のために毎1500〜5000時間程度、ビームを供与してきた。 入射運転としては、後段の理研リングサイクロトロン(RRC)のための入射器としての運転を1986年から行っている。また、超伝導リングサイクロトロン(SRC)などで構成される理研RIビームファクトリー(RIBF)の複合加速器ための入射器としての運転を2006年から行っている。 本発表では、RILACの現状報告として、入射運転状況、超重元素探索実験における単独運転状況、及び老朽化対策状況などついて報告する。