SAP114 ポスターセッション1 8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00 |
KEK小型電子加速器(LUCX)の現状報告(6) |
Present status of Laser Undulator Compact X-ray source (LUCX) (6) |
○福田 将史,荒木 栄,Aryshev Alexander,浦川 順治,照沼 信浩,本田 洋介(高エ研),坂上 和之,鷲尾 方一(早大理工研) |
○Masafumi Fukuda, Sakae Araki, Alexander Aryshev, Junji Urakawa, Nobuhiro Terunuma, Yosuke Honda (KEK), Kazuyuki Sakaue, Masakazu Washio (RISE, Waseda Univ.) |
KEK小型電子加速器(LUCX)では、マルチバンチ電子ビームとレーザーパルスとの逆コンプトン散乱を利用したX線源の開発を行っている。電子ビームはフォトカソードRF電子銃で生成し、加速管で最大30MeVまで加速する。その後、光共振器に蓄積したレーザーパルスと衝突させ、15〜30keVのX線を生成する。 この小型電子加速器(LUCX)では、短時間で鮮明なX線イメージ画像を得ること、最終的には1ショットで撮影することを目標としている。昨年度、このためのアップグレードとして、3.6cell RF電子銃および12cell定在波加速管の導入、4枚ミラー平面光共振器の導入などを行った。これにより、最終的に電子ビームを10倍の1000bunches/train、レーザーパルスエネルギーを15倍の6mJ/pulseに増強することを目指している。このときの予想X線数は1.7×10^7 photons/train、エネルギー幅(FWHM)は10%となっている。このX線数であれば前回実験時と同じX線画像が約10ショットの照射で撮影でき、より鮮明な画像の取得が期待できる。現在、電子ビームは22MeV, 150bucnhes/train, 1.2nC/bunchでの運転を行っており、このビームでX線イメージング試験も行っている。この発表では主にアップグレード後の加速器側の進捗について報告する。 |