SAP102  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
あいちSRにおける加速器運転データベースの構築と現状
Construction and Present status of the database system for Aichi SR accelerators
 
○山本 尚人,高野 琢,真野 篤志,保坂 将人,高嶋 圭史(名大 シンクロトロン光研究センター),加藤 政博(分子科学研究所 極端紫外光施設)
○Naoto Yamamoto, Takumi Takano, Atsushi Mano, Masahito Hosaka, Yoshifumi Takashima (NUSR, Nagoya University), Masahiro Katoh (UVSOR, IMS)
 
あいちSRは2013年4月より供用を開始した愛知県の放射光利用施設である。本施設の蓄積リングはエネルギー1.2 GeV, 周長72 m と比較的小型であるが、5Tの超伝導電磁石を偏向電磁石に採用したことにより、臨界エネルギー4.8 keVの硬X線を利用できるという特徴を持つ。本施設の光源加速器は線形加速器・ブースターシンクロトロン・蓄積リングから成る。  本施設では加速器のコミッショニング及び運転状況を少人数で監視・管理することを目的に加速器及びユーティリティ状況のデータベースシステムを構築した。本データベースでは加速器装置・冷却水設備・室温等の状況を逐次監視し一元的に管理している。  本システムの構築に当たりデータベースサーバはMySQLを採用し、加速器装置制御システム(EPICS)及びユーティリティ設備(専用ソフトウェア)からのデータ挿入にはC言語にてプログラムを作成した。本システムは2012年3月より始まったコミッショニングやマシンスタディでの各種操作及びビームパラメータの変化を監視・記録しており、装置に不具合が生じた際の原因究明等にも活用されている。また、日々の光源運用においては一日毎に線形加速器・蓄積リングの運転実績、真空度、フォルト項目、冷却水流量などの統計を自動出力させることで、光源システム全体の維持・管理に役立っている。 本発表においてはあいちSRにおける加速器運転データベースの詳細を報告する。