SAP091  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
SPring-8加速器診断ビームラインII のTurn-by-Turn放射光プロファイルモニター遠隔制御系整備
Remote Control of Turn-by-Turn Photon Beam Profile Monitor at the SPring-8 Diagnostics Beamline II
 
○植田 倉六,増田 剛正,正木 満博(公益財団法人 高輝度光科学研究センター)
○Souroku Ueda, Takemasa Masuda, Mitsuhiro Masaki (Japan Synchrotron Radiation Research Institute)
 
SPring-8蓄積リング加速器診断ビームラインII(BL05SS)には、アンジュレーター放射の空間プロファイルをビーム周回毎に計測し、Top-Up入射時の蓄積ビーム振動や大電流シングルバンチの不安定性などを観測できるTurn-by-Turn放射光プロファイルモニター(TTPM)が整備されている。TTPMでは、カメラ受光面上に同時に結像される水平・垂直方向の射影プロファイルを、CCD素子電荷を縦方向にマイクロ秒オーダーでシフトさせることで一枚の画像に複数のプロファイルを記録できる機能を持った高速カメラ(Princeton Instruments社製ProEM 512BK)で撮像している。ProEMはインターフェースとしてギガビットイーサネットを搭載しており、Windows上で動作するソフトウェア WinSpec32により制御される。このTTPMを利用運転中のビーム安定性監視等に活用するため、遠隔で自動連続測定が行なえるように制御系を整備した。WinSpec32制御用に公開されているCOM(Component Object Model)を利用し、外部からのカメラ制御指令を処理してWinSpec32を制御するためのソフトウェアを現場のWindows PC上に構築することで、中央制御室のオペレータコンソール(Linux PC)からの遠隔操作を可能にした。またリモートモニターソフトウェアとして、取得した画像の表示、フィッティング処理と結果の表示、DBに格納する機能などを有するGUIを、入射時のビーム振動測定用とシングルバンチ不安定性観測用にそれぞれ用意している。