SAP031 ポスターセッション1 8月3日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00 |
小型電子ビーム模擬装置による重イオン慣性核融合のための最終段パルス圧縮のビーム動力学研究 |
Study on Beam Dynamics during Final Pulse Compression for Heavy Ion Inertial Fusion using Compact Electron Beam Simulator |
○菊池 崇志(長岡技科大),曽我 之泰,朴 英樹(金沢大),堀岡 一彦,酒井 泰雄(東工大),佐藤 知拓,高橋 一匡,佐々木 徹,阿蘇 司,原田 信弘(長岡技科大) |
○Takashi Kikuchi (Nagaoka Univ. Tech.), Yukihiro Soga, Hideki Park (Kanazawa Univ.), Kazuhiko Horioka, Yasuo Sakai (Tokyo Tech.), Tomohiro Sato, Kazumasa Takahashi, Toru Sasaki, Tsukasa Aso, Nob. Harada (Nagaoka Univ. Tech.) |
重イオン慣性核融合で必要とされる大電流の重イオンビームを生成するために,ドライバーシステム最終段で急激なビームパルス圧縮が要求される.進行方向のパルス圧縮によって,重イオンビームはエミッタンスが支配的な領域から空間電荷効果が支配的な領域へ遷移する.このため,急激なパルス圧縮過程ではビームのエミッタンスが増加することが予想される.エミッタンスの増加はターゲットへの集束を妨げる要因となるため,最終集束系の設計のためには精度良く予測する必要がある.一方で,空間電荷効果が強く影響するビーム領域はビーム動力学が強い相関を持つ多体問題となるため,理論的に予想することが困難である.また,重イオン慣性核融合の最終段パルス圧縮のためには長距離の加速器が必要となるため,実機サイズの実験的な研究は実施が難しい.このため,電子ビームによる小型の模擬装置を用いた実験と数値シミュレーションによる解析の両輪で,重イオン慣性核融合のための最終段パルス圧縮のビーム動力学研究を行っている. |