SAP009 ポスターセッション1 8月3日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00 |
KEK-STFにおける高アスペクト比電子ビームの生成 |
High Aspect Ratio Beam Electron Beam Generation in KEK-STF |
○栗木 雅夫(広島大院先端),早野 仁司(高エネ研加速器),柏木 茂(東北大電子光理セ) |
○Masao Kuriki (AdSM, Hiroshima U.), Hitoshi Hayano (Acc. lab., KEK), Shigeru Kashiwagi (REPS, Tohoku U. ) |
ビーム力学における位相空間制御は、各自由度間を結合する適当なビーム光学素子等により粒子分布を変化させ、ビームの利用形態に最適なビーム形状を提供する。本発表ではソレノイド磁場中で発生した電子ビームによるXY方向に高いアスペクト比を持つビームの生成について検討する。国際リニアコライダー計画では衝突点におけるビーム・ビーム効果を抑制するためにおよそアスペクト比にして100程度の扁平ビームを生成する。現在のILCの設計ではこのような ビームを周長にして3kmの蓄積リングにおける放射減衰を利用して生成する。本研究では回転するような座標-運動量相関を有したマグネタイゼーションビームを生成し、skew-Q磁場により相関を打ち消すさいに一方のエミッタンスを極小化することで非対称ビームを生成することを目指す。KEKのSTF(Super-conductingTest Facility)に設置された1.3GHz L-band RF 電子銃によるマグネタイゼーショ ンビームの生成およびその実験について、シミュレーションによる検討結果を報告する。また、本方法による蓄積リングを用いないILCの設計案について検討する。 |