SAOTP2  合同セッション  8月3日 豊田講堂ホール 10:40 - 11:10
あいちSR光源加速器のコミッショニングと現状
Commissioning and present status of accelerators of Aichi Synchrotron Radiation Center
 
○高嶋 圭史,保坂 将人,山本 尚人(名大SRセンター),高見 清(大阪府立大),高野 琢,真野 篤志,森本 浩行(名大SRセンター),加藤 政博(分子研UVSOR),堀 洋一郎(KEK),佐々木 茂樹(高輝度光科学研究センター),江田 茂(九州シンクロトロン光研究センター)
○Yoshifumi Takashima, Masahito Hosaka, Naoto Yamamoto (Nagoya University), Kiyoshi Takami (Osaka Prefecture University), Takumi Takano, Atsushi Mano, Hiroyuki Morimoto (Nagoya University), Masahiro Katoh (UVSOR), Yoichiro Hori (KEK), Shigeki Sasaki (JASRI/SPring-8), Shigeru Koda (SAGA-LS)
 
あいちシンクロトロン光センター光源加速器は、2012年3月の完成後から調整運転が進められ、7月に蓄積リングでのビーム蓄積に成功、9月には当初予定の300mAの蓄積に成功した。2013年に入って、シンクロトロン光ユーザーによるテスト利用が始まり、2013年3月22日の開所式を経て、3月26日から供用が開始されている。 加速器の構成は、50 MeV直線加速器、1.2 GeVブースターシンクロトロン、1.2 GeV蓄積リングであり、蓄積リングの内側にブースターシンクロトロン、その内側に直線加速器が配置されている。蓄積リングの周長は72 mであり、ラティス構成はTriple-bendセルの4回対称である。全12台の偏向電磁石のうち、4台がピーク磁場5T、偏向角12°の超伝導電磁石、8台が1.4 T常伝導電磁石で偏向角39°である。それぞれの超伝導偏向電磁石は、4k-GM冷凍機による直接冷却方式であり、通常時は液体ヘリウムや液体窒素等の冷媒は使わない方式である。 本発表では、加速器の紹介、立ち上げ・調整運転の状況、現在の状況について報告を行う。