SAOS07  加速器土木/加速器応用・産業利用1  8月3日 シンポジオン会議室 17:20 - 17:40
加速器施設における測位センサネットワークに基づく放射線管理・防災システムの開発
Development of radiation management and disaster prevention system based on the positioning sensor network in accelerator facility
 
○川端 康夫,松田 浩朗,松元 和伸,小林 薫(飛島建設(株)),田頭 茂明(関西大学),大場 俊幸(日本アドバンストテクノロジー(株)),吉岡 正和(高エネ研)
○Yasuo Kawabata, Hiroaki Matsuda, Kazunobu Matsumoto, Kaoru Kobayashi (TOBISHIMA Corp.), Shigeaki Tagashira (KANSAI Univ.), Toshiyuki Ooba (NAT), Masakazu Yoshioka (KEK)
 
筆者らはこれまで,モバイル端末のための屋内向け測位センサネットワーク技術の研究開発に取り組んできた.測位センサネットワーク技術とは,モバイル端末を測位センサとして利用し,情報通信を可能にしつつ,モバイル端末の通信位置を特定するものである.本技術は,空間内のモバイル端末を保有する人物の所在やその動線が把握可能であることから,加速器施設において施設入場者を日常的および災害発生時に管理するシステムへ応用することを考案した. 本論文では,本技術を利用した放射線管理・防災システムの開発概要を示す.さらに,本システムの有効性の検証を目的に計画している,加速器医療施設(いばらき中性子医療研究センター)での実証実験の内容と,現在の実験状況について示す. なお,この検証成果に基づき、将来のILCのような大型加速器施設での応用を検討している.